デートもキスも減った?コロナ禍が若者の性行動に与えた衝撃的な影響
コロナ禍が若者の恋愛観を一変させた?キス経験率が過去最低に、その背景と少子化への影響
近年、少子化が深刻化する日本社会。その背景には、若者の結婚や出産に対する意識の変化が指摘されている。そして今、新たな問題として浮上したのが、若者の恋愛経験の減少だ。
日本性教育協会が行った「青少年の性行動全国調査」の結果によると、2023年度の男子高校生のキス経験率が5人に1人と、過去最低を記録したことが明らかになった。新型コロナウイルス感染症の流行による外出自粛やオンライン授業など、人との接触が制限された状況が長引いたことが、この結果に大きく影響していると考えられている。
調査では、キス経験だけでなく、性交経験やデート経験も減少していることが判明。一方で、自慰経験は増加傾向にあるという。このことから、コロナ禍は若者の性行動全般に影響を与え、特に対面でのコミュニケーションを伴う恋愛経験を減少させた可能性が考えられる。
専門家が指摘するコロナ禍の影響
武蔵大学の林雄亮教授は、今回の調査結果について「中高生が性に関心を持ち始める多感な時期に、コロナ禍での休校や対面接触の制限が重なったことが影響したとみられる」と指摘する。
従来、思春期は異性との関心を深め、恋愛感情を育む重要な時期であった。しかし、コロナ禍においては、学校での友人との触れ合いや、異性とのデートなど、恋愛経験を積む機会が大幅に減少した。その結果、若者たちは恋愛に対する興味や関心を失い、性行動の経験率も低下したと考えられる。
少子化への影響は?
若者の恋愛経験の減少は、少子化問題の深刻化にもつながる可能性がある。恋愛経験が少ない若者は、結婚や出産に対する意識が低い傾向にある。また、コロナ禍で対人関係が希薄になったことで、結婚相手を見つけることが難しくなったという声も聞かれる。
今後の課題
今回の調査結果は、コロナ禍が若者の恋愛観や性行動に与えた影響の大きさを改めて浮き彫りにした。今後、学校や家庭、社会全体で、若者たちが安心して異性と交流できるような環境づくりが求められる。また、性教育の充実も重要である。
まとめ
コロナ禍は、若者の恋愛観や性行動に大きな変化をもたらした。キス経験率の低下は、少子化問題の深刻化にもつながる可能性があり、今後の社会に大きな影響を与える可能性がある。この問題に対して、私たちはどのように向き合っていくべきか、真剣に考えていく必要がある。