2023年、ロサンゼルス・ドジャースは、故障者続出という逆境の中、見事ワールドシリーズを制覇し、4年ぶりの頂点に立った。今季、ドジャースはメジャー最高勝率を記録するなど圧倒的な強さを見せていたが、その裏には多くの選手が怪我に苦しむという現実があった。
故障者続出のドジャース、それでもV4を達成
今季のドジャースは、エースのクレイトン・カーショーをはじめ、エバン・フィリップス、ギャビン・ストーン、タイラー・グラスノーなど、主力投手たちが相次いで故障。さらに、若き才能のダスティン・メイも離脱するなど、投手陣は大きな打撃を受けた。野手陣も、ムーキー・ベッツやフレディ・フリーマンといった主力選手が離脱するなど、チームは苦しい状況に立たされていた。
にも関わらず、ドジャースはシーズン98勝64敗、勝率.605という圧倒的な成績を残し、地区シリーズ、リーグチャンピオンシップシリーズを勝ち抜き、ワールドシリーズでヤンキースを下した。
専門家が語るドジャースの強さと未来
MLBネットワークのアナリスト、アンソニー・レッカー氏は、「彼らがこの数年間で構築した選手、そして(チームが)今後数年間成し遂げることを考えると本当に恐ろしくなります」と、ドジャースの強さと未来への不安を同時に語った。
レッカー氏は、「(怪我人続出で)今年ワールドシリーズを優勝したドジャースを破れないのであれば、一体いつできるでしょうか? と、考えてしまいます。なぜなら、また(これほどの)怪我人で苦しむことは、ほぼ起きないからです。ドジャースが更に強くなることは、怖いことです」と、ドジャースの強さを認めながらも、その持続性についても疑問を呈した。
大谷翔平の加入とドジャースの未来
来季からは、大谷翔平選手の二刀流での活躍が期待される。大谷選手はワールドシリーズ制覇後、「あと9回優勝しよう」と語り、ベッツも連覇について言及しており、ドジャースの黄金期は今後も続く可能性がある。
ドジャースの強さの秘密と課題
ドジャースの強さの秘密は、豊富な資金力による積極的な補強、若手選手の育成、そしてチーム全体の底力にあると言える。しかし、一方で、故障者が多いという課題も抱えている。
まとめ
ドジャースは、故障者続出という逆境を乗り越え、見事ワールドシリーズを制覇した。しかし、その強さの陰には、多くの選手が怪我に苦しむという現実がある。大谷翔平選手の加入により、ドジャースはさらに強くなる可能性を秘めているが、故障問題を解決しなければ、その強さは長くは続かないかもしれない。