ハチミツ二郎が語る、車椅子生活とシングルファザーとしての奮闘
お笑いコンビ「東京ダイナマイト」のツッコミ担当、ハチミツ二郎(50)は、人工透析の影響で車椅子生活を余儀なくされています。2023年3月には漫才活動の休止を発表し、現在はシングルファザーとして12歳の娘を育てています。もともとはコロナ感染がきっかけで体調を崩し、延命治療として人工透析を始めました。一度始めると一生続けなければならない透析治療ですが、彼にとって娘との生活を守るための選択でもありました。
二郎のキャリアは輝かしく、「東京ダイナマイト」としてM-1グランプリの決勝進出経験もあります。また、プロレスラーとしても活動し、2017年には大仁田厚と対戦するなど多才な一面を持っていました。しかしプライベートでは波乱万丈で、結婚・離婚を繰り返しながらも、娘を中心とした生活に注力してきました。透析に苦しむ中でも、娘のために日々奮闘する姿は多くの共感を呼んでいます。
コロナ感染当時、二郎は救急搬送され、全身麻酔状態で8日間眠り続けました。目を覚ました時には、首に管が刺さり、人工透析が始まっていました。「透析は一生続く」と医師に告げられた時、彼の中で生活が大きく変わることを予感したといいます。元妻との腎臓移植の話が破談となり、最終的には母親がドナーとなるも手術が失敗。その結果、透析生活を続けるしか選択肢がなくなりました。
家庭では、娘が母親の不在を敏感に察知。9歳の時、「離婚届を破ればよかった」と涙ながらに訴えたこともあったそうです。それ以来、二郎は娘を笑顔にするため、食事を共にすることや日常生活を大切にしてきました。人工透析は体に大きな負担を与え、家に帰るとフラフラになることも。しかし、彼は「娘のために生きる」と決意し、家族との時間を最優先にしています。
最近では、娘の影響で前向きに考えるようになったという二郎。娘はYouTubeやTikTokで動画制作を行い、半年で45万回再生を達成するなど独創的な才能を発揮しています。父親譲りのものづくりのセンスを感じさせる一方、二郎は自身の生き方を見つめ直し、再びテレビ出演も視野に入れています。「娘が16歳になるまで生きてほしい」という願いを胸に、彼は自分の限界に挑み続けています。