三笠宮妃百合子さまのお通夜が営まれる:両陛下が先立ち拝礼された深い祈りの一夜
15日に薨去された三笠宮妃百合子さまのお通夜が、24日に赤坂御用地内の三笠宮邸で厳かに営まれました。この場には秋篠宮ご夫妻をはじめとする皇族方が参列し、百合子さまをしのぶ深い祈りを捧げました。また、親族や政府関係者、ゆかりのある方々も続々と訪れ、白い布で覆われた通夜室の中でお別れのひとときを過ごしました。
ひつぎの周囲には、天皇皇后両陛下や上皇ご夫妻からの供物、白い花々が供えられ、その厳かな雰囲気は参列者の胸を深く打ちました。午後6時には、彬子さまがご拝礼されたのに続き、秋篠宮ご夫妻が参列。参列者は入れ替わり立ち代わり祈りを捧げ、百合子さまの温かな人柄に思いを馳せました。
正寝移柩の儀と両陛下のご拝礼:お通夜を前に執り行われた儀式の詳細
お通夜の前には、「正寝移柩の儀」と呼ばれる重要な儀式が行われました。これは、百合子さまのひつぎを通夜の場に移す伝統的な儀式で、皇族方も参列され、その一連の厳かな手続きが進められました。なお、両陛下は慣例により通夜の場に直接参列されることはありませんが、午後3時半ごろ宮邸を訪れ、ひつぎの前で深く拝礼されました。このお姿には、百合子さまへの敬意と感謝が表れており、参列者にもその想いが伝わりました。また、その後に上皇ご夫妻も同じく宮邸を訪れ、百合子さまとの最後の別れのひとときを過ごされました。このような儀式と訪問の流れは、皇室の伝統と百合子さまへの敬愛を感じさせるものとなっています。
本葬「斂葬の儀」へ:百合子さまの最後のお別れは豊島岡墓地で
百合子さまの本葬にあたる「斂葬の儀」は、26日に東京都文京区にある「豊島岡墓地」で執り行われる予定です。この斂葬の儀は、皇室の伝統に則った儀式であり、故人の生前の功績やお人柄を讃える場でもあります。豊島岡墓地は、歴代の皇族が安らかに眠る場所として知られており、百合子さまもそこに眠りにつかれることとなります。百合子さまは、皇族としての長い生涯を通じ、皇室の一員としての務めを果たされる一方で、戦後の日本の社会において、文化交流や福祉活動にも尽力されました。このような百合子さまの功績を振り返りながら、多くの人々がその魂を送ることでしょう。