巨人・モンテスの奮闘と惜別!途中入団の助っ人が自由契約に
巨人で今季途中入団を果たしたココ・モンテス内野手(28)が、12月1日付で保留者名簿から外れ、自由契約となることが明らかになりました。米マイナーリーグの3Aでリーグトップの打率を記録するなど、強打者としての実績を引っさげて7月からチームに加わったモンテス。彼はシーズン中盤から46試合に出場し、打率.272、1本塁打、14打点という成績を残しました。その中で内野全ポジションをこなす守備力に加え、8月には左手首を骨折したヘルナンデス選手を補う形で志願して外野にも挑戦。
慣れない左翼守備でも果敢にプレーし、チームの戦力として大きく貢献しました。特に9月3日のヤクルト戦では、9回2死の土壇場で値千金の同点3ランを放ち、劇的な活躍でファンの記憶に刻まれました。リーグ優勝を果たした今季の巨人において、彼の献身的な姿勢は評価されつつも、来季の契約合意には至りませんでした。
巨人にとって、モンテスの加入はチームの柔軟性を広げる存在として期待されました。内野全てのポジションを守れる彼の守備力はもちろんのこと、シーズン途中から外野守備にも挑戦する献身的な姿勢は、コーチ陣やチームメイトからも高く評価されました。特に8月以降は、守備範囲が求められる外野で果敢なプレーを見せ、重要な試合での起用も増加。46試合での打率.272は、途中加入の選手としては安定感が際立つ数字でした。
さらに、41本の安打のうち15本が二塁打という長打力も特筆すべきポイントです。リーグ優勝を果たした巨人の中で、モンテスは地味ながらも確実にチームを支えた存在でしたが、球団が提示した来季契約条件とモンテス側の希望が一致しなかったことが、今回の自由契約という形に繋がったと見られます。
9月3日のヤクルト戦、京セラドーム大阪で行われた試合では、3点差を追う9回2死二、三塁の場面でモンテスが劇的な同点3ランを放ちました。この一打は、試合の流れを一変させるだけでなく、チームの士気を大いに高めるものとなりました。彼のパフォーマンスはまさに「助っ人外国人」としての役割を体現したものであり、その力強い打球はファンを魅了しました。モンテスは巨人での短い期間でありながら、多くの印象的な瞬間を作り上げ、ファンの心に深く刻まれる存在となったのです。
球団はモンテスのプロフェッショナルな姿勢を高く評価し、今後の去就を見守るとしています。12月2日以降、全球団との交渉が可能となるため、他球団での再起が期待されます。彼のような多才な選手がどのような新天地で活躍するのか、今後の動向に注目が集まります。