楽天イーグルス、田中将大の退団経緯を説明。減額制限超過で自由契約に至った背景とは
楽天イーグルスは2024年11月24日、田中将大投手(36)を契約保留者名簿に記載しないことを発表しました。この決定により、田中投手は自身のYouTubeチャンネルで「楽天イーグルスと来季の契約を結ばず新たなチームを探す」と退団の意思を明らかにしました。
プロ18年目の田中投手は、日米通算200勝を目前にした今季、怪我や不調の影響でわずか1試合の登板にとどまり、勝利を挙げることができませんでした。この結果、球団は減額制限を超える提示を行い、選手側が同意しなかったため自由契約となる流れに至ったといいます。
石井一久SDによると、契約交渉の過程では減額制限を超える条件を提示する必要があり、それに対する選手の同意が得られなければ球団として保有権を放棄せざるを得ないというNPBのルールが適用されたとのことです。田中投手に対しては球団として最大限の敬意を払いつつ、今後もバックアップしていく意向を示しました。
田中投手は今季、オリックス戦での1試合に登板し4失点で敗戦投手となり、プロ入り後初めてのシーズン未勝利を経験しました。この状況を踏まえ、球団は減額制限を超えた条件での契約延長を提示しましたが、最終的に田中投手は自由契約を選択しました。石井SDは「田中選手の野球人生を尊重したい」と述べ、慎重な議論の末に決断がなされたことを説明しています。
田中投手が楽天イーグルスに果たした功績は計り知れず、球団としては引き続き支援を続けたい意向です。再契約の可能性についても、NPBルール上可能であり、その場合は球団として歓迎する姿勢を示しました。
この一連の流れは、田中投手が熟考の末に下した決断であり、球団側もこれを尊重した形となっています。彼の今後の動向については、国内外を問わず注目が集まっています。新天地での活躍が期待される中、楽天球団としては引き続き支援を惜しまないと明言しています。