その心霊スポットは大阪府池田市と兵庫県猪名川町が接する県境にある『野間峠』

大阪府池田市と兵庫県猪名川町が接する県境に、『野間峠』があります。ここは日蓮宗の霊場、能勢妙見山にアクセスするルートで、兵庫県側に降りると、源氏の首切り場がある所です。
首切りの処刑場は『しおき場』と呼ばれていて、霊場の空気と混ざって、このあたり一帯がまさに心霊スポットと化し、何が起こっても不思議ではない場所です。実は高校を卒業するまでの私の地元でもあり、友人も元カノもこの地にいます。ここからの話しは、私の体験した不思議な話しです。
【野間峠の場所】
ある晴れた夜、私は猪名川町に住んでいる彼女の所に行くため、車を走らせていました。普段なら兵庫県側の県道12号線を使いますが、この日は大阪府側の池田市で用事があり、遠回りですが423号線から進んでいました。
峠道は対面通行の2車線、峠の中央にトンネルがあり、ここがいわゆる『化けトン』で、トンネルの中で停まってライトを消してクラクションを3回鳴らせば幽霊が出るとか、手形がつくとか言われている所です。その日に限って私の前後には1台も車がいない、雰囲気たっぷりな状況でした。
トンネルの手前はゆるい登り坂です。トンネルが見えてきました。ん? トンネルの入り口の左端に何かいます。よく見ると、鎧武者が立っています。両手を下に下げて、右手に太刀を持って、私の方を睨みつけています。

ブレーキを踏んで、車を停めました。そしてもう1度鎧武者をよく見てみると、何か変です。



ヘッドライトに照らされているのは確かに鎧武者で、こっちを怖い顔で睨んでいますが、形に違和感があったので試しにヘッドライトを消してみました。すると鎧武者が消えます、点灯すると鎧武者が現れます。ヘッドライトを点けたまま車から降りて鎧武者の方へ近づいてみると、トンネルの壁面に生えた雑草が鎧武者の形になっていたのでした。



それにしても、見事な錯視です。登り坂の角度でヘッドライトに照らされると、太刀を下げた怖い顔の鎧武者になります。この自然の不思議に見とれて、しばらくそこでライトを点けたり消したりして楽しんで、そこを後にしました。その後彼女に会ってその話をしたら、怪訝な顔をされました。






それでも彼女は首をかしげるので、じゃあ今から確かめに行こうという事になりました。今度は反対方向から、その場所に行く事になります。トンネルの池田市側に着いて、車を停めて彼女とトンネルの端に行ってみました。でもそこには雑草など無く、コンクリートの壁面があるのみでした。
この話はこれで終わりですが、実際に行くと暑さを忘れる所です。ルートは423号線と12号線に挟まれた峠道で、マップですぐに確認できます。ただし、行くのは自己責任で。
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